世界に向かって常に発展し続ける小さな巨人

シンガポール

世界に向かって常に発展し続ける小さな巨人

シンガポールは人口560万人、広さはかつて東京23区と同じと言われていた。今では埋め立てが進んで15%くらい広くなっているようだ。GDPは色々な表示方法によって異なるが40兆円くらいではないだろうか。


中華系の人々が多い、人種の内訳は中華系(74%)マレー系(13%)インド系(9%)でイスラム系の方々もみられた。共通言語は英語だ。世界第3位の一人当たりの国民所得を有するが貧富の差の激しい国でもある。

議会は一院制で自治開始以来、人民行動党が支配している。一見自由に見られるが言論の自由は低水準と言われている。準独裁政治体制の国に分類され、「明るい北朝鮮」と陰口をたたかれている。近年、投票率の低下や若者の政治に対する不満が増えている。

表面的には経済的に豊か、華やかで楽しく見える国だが、日本のような言論の自由が無いことを考えると、豊かさだけでは人間生きてゆけないのか。逆に考えると、日本は本当に良い国だと思う。

僕がびっくりしたのは、こんな小さな国だが徴兵制がある。男性には22~24か月兵役が義務付けられている。シンガポール軍は最大で125万人規模となる。日本の自衛隊は定員割れで22万人だ。日本のような大きな国を少人数でカバーしなければならない問題点は残念ながら年々大きくなる。

こんな小さな都市国家でいったいどこで演習を行うかと言うとオーストラリアらしい。この徴兵制が嫌で逃げ出す若者がいるとも聞く。独裁政治体制と徴兵制はセットだと考えられるね。

医療水準は高いが日本のような保険制度はない。しかし、個人単位の積み立て保険制度が存在するが、日本と比べて医療費の負担は大きく。ちょっとしたことでは病院にかかれない。逆に日本では医療費が膨張し国の予算を圧迫する問題が生じている。添乗員さんの話では歯医者に行くだけでも何万円もかかるとのことだ。

また、シンガポールでは道路を通る車がほとんどが新品であるのに驚く。車を持つのに1000万円以上かかるらしい、しかも新車から10年までしか使えない。それ以上愛車に乗ろうとすればまた1000万円以上かかるとのことだ。ここでは車を持つのはステータスかもしれない。

日本に対する反日感情はどうなのか。現在はほとんど反日感情はみられない、かえって親日国だ。しかし、かつて第二次世界大戦中に日本軍が占領し、華僑虐殺が行われたとされている。戦争経験のある方の中には反日感情を持つ人もいる。僕がホテルの横のコンビニに入ったところ嫌な顔をされたことがあった。

しかし、今まで色々な国々に旅行したが世界中に少数ではあるが反日感情を持つ人もいる。考えてみれば100%親日であるなんてことはあり得ない。ここでは気にする必要はないと思う。

色々と述べたがではシンガポールはダメなのかと言うとそうではない。旅行者にとってはこれほど魅力的な国はない。街は清潔で美しい、治安が良くて夜まで遊べる。そして植物園、サファリパーク、水族館、デパート、巨大ホテル・・・さらに美味しいレストラン、心行くまで楽しめる。

船に乗って夜景を見ながら飲んだり、食事したりするのもいい、噴水のショーもある。残念ながら僕はエコノミーで行ったからもっとグレードアップすれば何倍も楽しいかもしれない。リフレッシュや新婚旅行、自分探しの旅なんかにお薦めだ。

旅のブログを見てね。

〇「作られた都市国家シンガポール

〇「シンガポールの植物園は巨大な緑の山登りだ

〇「シンガポール食の旅

〇「シンガポール、マリーナベイ・サンズ

〇「シンガポール、リバークルーズ

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