旅のブログ

ニューヨーク5番街メトロポリタン美術館でフェルメール・ゴッホ・ゴーギャンの本物の絵画を見てみよう

はじめに


絵画をじっくり見てゆこう。

2018 10 22メトロポリタン美術館

ニューヨーク市5番街にあるメトロポリタン美術館は世界有数の規模を持つミュージアムだ。絵画・彫刻・写真・工芸品など300万点の美術品を所蔵している。入場料は大人だと25ドルになる、学生やシニアはお値打ちだ。

当然のことながらとても一日では回れない。地階・一階・中二階・二階・三階・四階・五階と中二階もいれれば7フロアーだ。しかしメインは一階と二階だ。特に二階のヨーロッパ絵画を重点的に見るのも面白い。

時間があればここで一日を過ごしたっていい。7カ所のカフェや食堂がある。この中には会員専用の高級レストラン「会員専用ダイニングルーム」、友の会や賛助会員以上が利用できる「バルコニーラウンジ」があり、一般客が利用できるのは5カ所だ。

地階の「カフェ」、一階の「アメリカンアートカフェ」、同じく一階の「ペトリーコートカフェ」がお薦めだ。特に本格的なランチをご所望であれば「ペトリーコートカフェ」がグッドだ、チップ・消費税を入れて4000円から5000円くらいが相場だ。

美味しい昼食を食べ、じっくり館内を一日かけて回ればこんな贅沢なことは無い。今回はヨーロッパの絵画、フェルメール、ゴッホ、コーギャン・・・を紹介してみよう。

フェルメール


眠る女

世界に30点ほどしかないオランダ人画家ヨハネス・フェルメールの作品が実に5点もある。表紙の「水差しを持つ女」「眠る女」「少女」「リュートを調弦する女」「信仰の寓意」だ。


「信仰の寓意」


少女

これらの本物に出会えるのがこの美術館だ。心行くまでじっくりと拝見しよう。彼は1632年に生まれ1675年43才で亡くなっている。妻のカタリーナの間に11人の子供がいたが晩年は生活が苦しく破産している。

予告編だ。

La Joven de la Perla

彼の時代を詳しく知りたい方は、コリン・ファース主演の映画「真珠の首飾りの少女」を見れば彼がどのような生活をしていたのか参考になる。この絵画はオランダのマウリッツハイス美術館に収蔵されている。

ゴッホ


「自画像」

フィンセント・ファン・ゴッホは1853年オランダに生まれ1890年37才の若さで亡くなっている。彼は「情熱的な画家」、「炎の人」、「狂気の人」、「好色家」、「怠け者」・・・など異常者のイメージが強いが、間違いなく「天才」だと思う。

メトロポリタン美術館には「自画像」「糸杉」「糸杉のある麦畑」「オリーブ畑:淡い青色の空」「オリーブ摘み」「ジャガイモの皮をむく農婦」「暖炉の側の農婦」「2本の切ったひまわり」「花瓶の菊と野の花々」「花咲く果樹園」「1足の靴」「キョウチクトウのある花瓶と本」「アルルの女」「ルーラン夫人と赤ん坊」「ルーラン夫人ゆりかごを揺らす女」「歩き始め(ミレーを模して)」「静物:花瓶のピンクのバラ」「静物:アイリスのある花瓶」の18点が展示されている。


「糸杉のある麦畑」

彼は28才の時に絵筆をとって3年足らずで素晴らしい絵を次から次へと描いている。これらの絵は2時間で書き上げたらしい(全てではないが)。そして10年の画家生活で油絵860点、水彩画150点、素描1,030点、版画10点とその他を含めると2,100点以上の作品を残している。

彼の絵は当時の画壇に徐々に認められ少しずつ名声を上げてゆく、また模写する者も現われた。彼があと数年生きておれば、生前に今日のような高い評価を勝ち得たに違いない。あまりに早い死だった。


「キョウチクトウのある花瓶と本」

彼の死の真相は「自殺説」「他殺説」などあいまいな部分がある。アニメ映画「ゴッホ 最後の手紙」を見て頂ければ彼の人となりが理解できると思う。このアニメは「ゴッホタッチ」で描かれ、動くゴッホの絵画と言える。詳細なレビューは「ゴッホ 最後の手紙」を見てほしい。

ユーチューブの予告編だ。

映画『ゴッホ ~最期の手紙~』日本版予告編

このアニメ映画を見ているとゴッホは異常な人物ではなく、常識的な人間であったように思う。ゴッホを血の通った一人の人間として身近に感じた。

このアニメ映画を観た後で、彼の絵画を拝見するとまた新たな感想が生まれて来る。

ゴーギャン


「イオ・オラナ・マリア(マリア礼賛)」

ポール・ゴーギャンは1848年にパリで生まれ、1903年フランス領ポリネシア マルキーズ諸島で亡くなっている、享年54才だった。彼はゴッホと同じフランス印象派の画家だがゴッホより5才年上だ。ゴッホからは師として敬われ「黄色い家」で9週間にわたる共同生活を行っていたが、有名な耳切事件で破局する。


「二人のタヒチ女」

ゴーギャンは当初は株式仲買人として事業に成功している。彼は1873年ころから趣味で絵を描くようになった。ところが1882年のパリ株式市場大暴落によって生活が困窮する。彼は画家として生きる決心をし、パリに移る。さらに芸術の退廃したパリをあとにしタヒチに向かう。

ヴァンサン・カッセル主演でタヒチ時代のゴーギャンが描かれている映画「ゴーギャン タヒチ、薬園への旅」をご参考に。

ユーチューブの予告編だ。

『ゴーギャン タヒチ、楽園への旅』予告篇【2018年1月27日(土)公開】

メトロポリタン美術館には「イオ・オラナ・マリア(マリア礼賛)」「タヒチの風景」「昼寝」「二人のタヒチ女」の4点が収蔵されている。ゴーギャンのたどった時代背景を浮かべながら鑑賞してほしい。

フェルメール、ゴッホ、コーギャン、三人の画家共に短命で不遇だ。不遇が芸術を育てるのか。或いは天才ゆえに不遇に陥るのか・・・。本物の絵画に出会えれば答えが分かるかも?

TATSUTATSU

ニューヨーク メトロポリタン美術館で青いカバ「ウィリアム君」をお土産に買おう

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