はじめに
リンカーン記念堂はアメリカ合衆国第16代大統領のエイブラハム・リンカーンを記念して建設された。着工は1914年に始まり1922年に完成している。場所はワシントンD.C.のナショナル・モール西端に位置している。
けっこう大きな建物でギリシャ ドーリア式で作られている。この巨大な建物の中にリンカーン大統領の座像が収められている。建物は36本の巨大な柱によって支えられている。この36と言う数字は当時のアメリカ合衆国の加盟州の数を表している。
現在は50州になっていることから建物の屋根の下の壁に48州の名前が彫られ、そしてその後アラスカ州とハワイ州が加わったことから床に2州の金属板が埋め込まれている。
リンカーン大統領と言うと「奴隷解放の父」として有名だ。しかしインディアンについては虐殺を指示したと言われている。身長193cmと長身であった。そして、1865年に俳優ブースによって暗殺された悲劇の大統領だ。
リンカーンの後頭部に顔がある都市伝説
リンカーンの彫像の後頭部を見ると確かに人の顔らしきものが見える。一説には南部の軍人ロバート・エドワード・リーの顔だと言われている。
僕も色々な角度から見たが確かに人の顔らしきものが見える。彫刻家ダニエル・チェスター・フレンチのいたずらなのかそれとも偶然か?お出かけの際は是非、自分の目で確認してほしい。
彫刻家は常に色々な角度から像を眺めて作成してゆくと考えられることから、僕自身は故意に彫られたと考えている。この顔、自分自身なのかそれとも肉親か、彫刻家ダニエルのミライへのメッセージと受け止めよう。
記念堂と周辺の見どころ
大統領の像の向かって左側の壁には有名な「government of the people,by the people,for the people」=「人民の人民による人民のための政治」が彫ってあるから是非見てほしい。
この記念堂でマーティン・ルーサー・キング牧師の公演がなされている。彼の有名なことば「I Have A Dream」の金属板が埋め込まれている。
そして記念堂の正面にはレフレクティング・プールと呼ばれる広大な人工池がある。この人工池は深さ70cmくらいで浅い。この池に映される記念堂の美しさを眺めるのもいい。
また、記念堂の正面の向こうの方にはワシントン記念塔とアメリカ合衆国議会議事堂が見え、さらにこれらが池に写って鮮やかな映像を作り出している。
レフレクティング・プール周辺は公園や涼しげな木立に囲まれている。ホワイトハウス、国立自然史博物館、スミソニアン協会など見るべき場所が点在する。
ポトマック川の岸辺には公園があり、桜並木が美しいらしい。残念ながら僕は夏に訪問したから桜の花は見られなかった。この日本から贈られたそめいよしのが根付いている光景はアメリカと日本の友好を示していて微笑ましい。
100年以上前に日本から桜の苗が2,000本贈られたが害虫の発生によって全て焼却された。そして2回目は丹念に害虫駆除した同数の苗が贈られこれが今でも根付いている。
これらの美しい桜の花が見れる季節に合わせて旅行することもいいかもしれない。ニューヨークと並んでこのワシントンD.C.は別の顔を持った穏やかな感じのする都市だ。
時間があればこの周辺を一日かけてゆっくりと散策すべきだと思う。でもツアーであればなかなか自由時間が取れない。そんなときは移動中のバスなどから眺めるしかない。
これら点在する観光拠点への目当ては外国の観光客ばかりではない。アメリカ国内の旅行客ももの凄く多い。それらの旅行者との交流も楽しい。英語が堪能であればコミュニケーションを取ってみてはどうだろうか。
アメリカの人々はけっこう気さくに応対してくれることと思う。さあ勇気を出して話しかけてみよう「グッドモーニング」一言だってOKだ。
TATSUTATSU
この記事へのコメントはありません。