はじめに
「ブロードウェイ」と言うと実はマンハッタン島の南北を縦断する20Kmに渡る道路のことだ。つまり「Broad=広い」「Way=道」広い道=メインストリートと言う意味になる。
しかし僕たちは「劇場街」として認識している。この劇場街は「ブロードウェイ」道路のタイムズスクエア寄りのごく一部で、有名な演劇やミュージカルなどが開催されている。
「ブロードウェイ」の年間観劇者数は1千300万人を軽く超え、興行収入は14億ドルに近い数字をはじき出している。まさにニューヨーク屈指の観光地だ。
ミュージカル劇場や舞台が40近くひしめいており、ニューヨークのエンターテイメントの中心とも言える。特に有名なミュージカルは「オペラ座の怪人」「ライオンキング」「シカゴ」「エビータ」「メリーポピンズ」「マンマ・ミーア!」などがある。
英語のミュージカルを楽しむことは出来るのか
僕は「ブロードウェイ」で最も人気のある「オペラ座の怪人」を見た。僕のように英語オンチな人間でも充分に楽しむことが出来た。
マジェスティック・シアターと言う1600人の観客が収容できる比較的大きな劇場だ。劇場の最前列には指揮者とオーケストラがあり(観客の目障りにならないように半地下になっている)ここで迫力ある生演奏を聞かせてくれる。
ミュージカル俳優たちはこの音楽に合わせ迫力ある歌声を披露してくれる。そして舞台場面が何度も変わり飽きさせない・・・非常に大がかりな舞台装置だ。また、俳優たちの華麗なる踊りときらびやかな衣装・・・これを見るだけでも価値がある。
でも、事前に大まかなストーリーは頭に入れておけばより楽しめる。この「オペラ座の怪人」は1988年から開幕しブロードウェイ史上最長のロングラン公演を続けており1万回を遥かに越している。
ストーリーを少し紹介すると。19世紀のパリのオペラ座の地下に住む怪人、その怪人に歌手としての素質をみいだされレッスンを受けるクリスティーヌ・ダーエ。怪人は顔は醜いが天才的な音楽家である。そしてクリスティーヌの幼なじみでオペラ座の後援者となるラウル子爵の愛憎交える三角関係が描かれる。
怪人はクリスティーヌを愛しすぎたために最後は悲劇に終わる。涙を誘う物語だ。このドラマを舞台と観客席が一体となって拍手を送る。劇の結末にはスタンディングオベーションだ。映画と違ってこんなところが観客に受けるのか?
僕は博多で日本人の俳優による「レ・ミゼラブル」を見たが、迫力と言う点では残念ながら「ブロードウェイ」に追いついていない。日本のミュージカルも年々レベルアップしてきていると思うが頑張ってほしい。
タイムズスクウェアを散歩してみよう
きらびやかなネオンに囲まれた「タイムズスクウェア」を散歩してみよう。もの凄い刺激を受ける場所だ。「タイムズスクウェア」とはマンハッタン区ミッドタウンにある繁華街、交差点のことだ。近くに「ブロードウェイ」がある。
写真の通り、巨大なネオンサイン、ディスプレイ、広告などが所狭しと輝いている。この場所は世界中から観光客が集まってくる。「世界の交差点」と言える。1904年から始まった年末のカウントダウンは特に有名で、これを目当てに世界中から人々が集まる。
「タイムズスクウェア」にはマック、カフェ、多国籍レストランなど食べるところが多くあり、ここで腹ごしらえするのもいい。そして土産物屋も多いので、ニューヨークヤンキースの帽子やTシャツなどニューヨークにまつわるグッズが何でもそろう(大手チェーンが良心的価格だ)。
但し、もの凄く混雑する場所なのでスリや盗難には充分注意しよう。路上パフォーマーの写真を無断で撮ったりすると高額なチップを要求されることがある。
「ブロードウェイ」のミュージカルを見て帰りが少々遅くなっても地下鉄で帰れるから心配ない。何回も言うようだが安全と言っても注意を怠らないようにしよう。楽しい旅行を満喫するには「危険予知」も重要だ。
TATSUTATSU
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